算命学の守護神は、あなたを守ってくれる神様のことではありません。生年月日から出す命式のなかで、五行の偏りを整えるために必要とされる気のことです。この記事では、日干と月支の120マスから第一守護神の候補を引ける早見表を載せ、生年月日だけで自分の守護神の見当をつけるところまで無料でできるようにしました。あわせて、忌神の出し方、守護神を持つ相手の見つけ方、よく検索される「守護神帝王」の調べ方まで、流派で見解が割れる部分も含めて整理します。
- ●算命学の守護神と、神社に祀られる神様・守護霊との違い
- ●日干×月支の早見表(120マス)で第一守護神の候補を引く方法
- ●無料サイトごとに結果が違う理由と、割れる11マスの一覧
- ●守護神の反対にあたる「忌神」の出し方と付き合い方
- ●守護神を持つ相手の見つけ方と、「守護神帝王」「上格・下格」の読み方
算命学の守護神とは?五行の偏りを整える気のこと
守護神とは、命式の陰陽五行の偏りを整え、その人の宿命を活かしやすくすると考える五行や十干のことです。
算命学の学校である朱学院は、守護神を「それぞれの宿命に必要なもの、ありがたいもの」と説明し、守護神を生かすと運勢が伸びていくとしています(朱学院「算命学の守護神法」)。
命式というのは、生年月日から算出される天と地の気の配置図のようなものです。木・火・土・金・水という5つの気の組み合わせで成り立っていて、5つの量は生まれた日によってそれぞれ違います。誰しも多少の偏りを持って生まれてきます。
その偏りを整えてくれる働きをするのが守護神です。イメージとしてはエアコンの冷房と暖房に近いでしょう。真夏の猛暑日に冷房がなければ体調を崩しますし、真冬の極寒に暖房がなければ凍えてしまいます。命式のなかで熱すぎる部分を冷まし、冷えすぎている部分を温めてくれる存在が守護神です。
ここで一つ気をつけたいのが、守護神は「足りない五行を単純に足すもの」ではないという点です。朱学院の同じページでも、夏の草には水が必要という一般則を挙げたうえで、水が多すぎる命式なら水を抑える土が守護神になる例を示しています。あくまで命式全体を見て、バランスを保つために必要とされる気が守護神です。
守護神の反対が「忌神(いみがみ)」
守護神の反対が忌神です。すでにある偏りをさらに強める方向に働く気を指します。
上の図でいえば、火が強すぎる命式に木の気が加わるようなケースです。木は火を生む関係にあるため、暑い部屋で暖房をつけるように偏りが大きくなります。守護神が追い風なら、忌神は向かい風だと考えるとイメージしやすいでしょう。
ただし、忌神を「悪いもの」と決めつけないのが算命学の面白いところです。算命学の一部の解釈では、忌神を避けるだけの存在ではなく、苦労を通して消化していく対象と見ます。向かい風に逆らって進む力が、やがて自分自身の強みに変わっていくという考え方です。
神社の守護神・八百万の神とは別もの
算命学の守護神は五行と十干の概念であって、神社に祀られる神様や守護霊とは別ものです。
日常語の「守護神」は自分を災いから守ってくれる存在を指し、国語辞典にも占いの意味は載っていません。算命学ではまったく違う使われ方をするので、混同したまま調べると情報が噛み合いません。
生年月日から自分にゆかりのある神様を知りたいという方は、生年月日で守護神を調べる方法と八百万の神のほうが目的に合っています。この記事で扱うのは、あくまで命式の五行としての守護神です。
四柱推命の「用神・喜神」との違い
考え方は近いものの、同じではありません。算命学には独自の守護神法があり、判定の細部が体系ごとに異なります。
四柱推命では、命式のバランスを取るために必要な五行を用神と呼び、それを助ける五行を喜神と呼びます。季節の寒暖を整える調候用神は、この記事の調候守護神と同じく日干と月支から見ます。ただし算命学は調候や調和といった複数の守護神法を持ち、どれを優先するかの判断にも流派の差があります。名前だけで機械的に置き換えないほうが安全です。
四柱推命で守護神(用神)を調べたい方は、四柱推命の守護神の調べ方で、原典の第1・第2候補と5種類の用神の取り方をまとめています。
算命学でまず押さえたい守護神は「調候」と「調和」
初心者がまず理解したいのは、調候守護神と調和守護神の2つです。これ以外にも守護神法はあり、種類が2つしかないわけではありません。
算命学の教育機関のカリキュラムを見ると、調候・調和のほかに五行別守護神、方位守護神、目的別守護神、三神斉美守護神、十干求道守護神といった技法が並んでいます。この記事では、日干と月支から引ける調候と、命式の五行を数えれば見当がつく調和の2つを中心に扱います。
| 見るもの | 調候守護神 | 調和守護神 |
|---|---|---|
| 判定に使う | 日干と月支 | 命式全体の五行 |
| 意味するもの | 生まれた季節と自分の気のバランス | 命式に含まれる気の量のバランス |
| 主に効く分野 | 心の満足感・安定感 | 健康・生活 |
| 変化するか | 一生を通じて変わらないとされる | 命式全体の見立てで判断が分かれる |
| 自力での見当 | この記事の早見表で引ける | 数えれば候補は絞れる |
調候守護神(日干と月支で見る・心の守護神)
日干と月支から見る守護神です。生まれた季節に対して自分の気がどんな状態にあるかを見て、必要な気を判定します。
日干は自分自身の本質を表す十干で、いわば「心」にあたる部分です。月支は生まれた月の十二支で、自分が生まれ落ちた季節や環境を示します。調候とは「気候を調える」という意味で、この2つの関係から必要な気を導きます。
わかりやすい例を挙げましょう。日干が木の気を持つ人が真冬に生まれた場合、冬の木は寒さで凍えて成長しにくい状態にあります。このとき太陽のような温かさをもたらす火の気が必要になる、と考えるのが調候の発想です。同じ木の気の人でも真夏生まれなら、今度は暑さで枯れないように水の気が要るかもしれません。
調和守護神(命式全体で見る・体と生活の守護神)
命式全体の五行の数から見る守護神です。多すぎる気を抑え、足りない気を補う方向の気が候補になります。
たとえば命式に土の気ばかりが集中している人は、安定志向が強い反面、変化への柔軟性に欠けることがあります。この場合、土をコントロールする木の気や、土から生まれる金の気が調和守護神として働き、命式全体の循環を整えると解釈します。
調和守護神の判定は、命式に含まれるすべての十干と十二支を五行に分類して数える作業が要るため、調候よりやや複雑です。それでも「どの気が極端に多いか」「どの気がゼロか」を数えるだけなら、自分でも十分に確認できます。
調候と調和が同じ五行に重なったら
調候と調和で同じ五行が選ばれる場合、その気をとくに重要な守護神として見る考え方があります。
心にとっても体にとっても同じ気が必要という状態なので、その気に触れる機会を増やすほど効き方がはっきりする、という読み方です。逆に2つがずれる場合は、心が求めるものと生活に必要なものが違うということになります。
なお、これはすべての流派が同じように扱う定義ではありません。「そう見る立場がある」という程度に受け止めておくとよいでしょう。
【無料】算命学の守護神の調べ方3ステップ
生年月日から命式を出し、早見表で調候の候補を引き、五行の数を数える。この3手順で守護神の候補までは無料で絞れます。
この3ステップで分かるのは守護神の「候補」までです。最終的にどれを第一守護神と見るかは、命式全体の状態と、どの流派の技法を採るかによって変わります。算命学の世界で「守護神が出せれば一人前」と言われるのは、この最終判断が難しいからです。
STEP1 生年月日から命式(陰占)を無料で出す
生年月日を入れて命式を表示します。ここで控えるのは日干と月支の2つだけで十分です。
陰占とは、十干と十二支を使って天と地の気の配置を示したもので、算命学の土台となる情報です。下のツールに生年月日を入れると干支が表示されるので、日の欄の十干(日干)と、月の欄の十二支(月支)をメモしてください。控えた2つを次のSTEP2の早見表に当てはめれば、生年月日から第一守護神の候補までがこの記事のなかで出せます。
なお、このツールは生年月日から干支・日干・月支などを確認するために使うものです。表示される四柱推命上の判定を、そのまま算命学の守護神とみなすものではありません。あくまで材料を集めるための道具として使ってください。
あなたの命式を鑑定しています
命式の見方そのものをもう少し詳しく知りたい方は、算命学の無料命式の見方で陰占・陽占の読み方をまとめています。
STEP2 早見表で調候の第一守護神を引く
STEP1で控えた日干の行と、月支の列が交わるマスの干が、調候の第一守護神の候補です。
月支は暦の1日で切り替わるのではなく、節入りの日で変わります。国立天文台の「令和8年(2026)暦要項」でいえば、寅は立春の2月4日、卯は啓蟄の3月5日、辰は清明の4月5日、巳は立夏の5月5日、午は芒種の6月6日、未は小暑の7月7日、申は立秋の8月7日、酉は白露の9月7日、戌は寒露の10月8日、亥は立冬の11月7日、子は大雪の12月7日、丑は小寒の1月5日から始まります。節入りの日は年によって変わるので、月の初めに生まれた方は、生まれた年の節入りの日で月支を確かめてください(国立天文台「令和8年(2026)暦要項 二十四節気および雑節」)。
| 日干\月支 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 | 子 | 丑 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 甲(木) | 丙/癸 | 庚 | 庚 | 癸 | 癸 | 丁* | 丁 | 丁 | 丁 | 庚* | 丁 | 庚* |
| 乙(木) | 丙 | 丙 | 癸 | 癸 | 癸 | 癸/丙 | 丙 | 癸 | 癸 | 丙 | 丙 | 丙 |
| 丙(火) | 壬 | 壬 | 壬 | 壬 | 壬 | 壬 | 壬 | 壬 | 甲 | 甲/戊/庚 | 壬* | 壬 |
| 丁(火) | 庚 | 庚 | 甲 | 甲* | 壬/庚 | 甲 | 甲 | 甲/丙/庚 | 甲 | 甲 | 甲 | 甲 |
| 戊(土) | 丙 | 丙 | 甲 | 甲* | 壬 | 癸 | 丙 | 丙 | 甲 | 甲* | 丙 | 丙 |
| 己(土) | 丙 | 甲 | 丙 | 癸 | 癸* | 癸 | 癸* | 癸* | 甲 | 丙 | 丙 | 丙 |
| 庚(金) | 丙 | 丁 | 甲 | 壬 | 壬 | 丁 | 丁 | 丁 | 甲 | 丁 | 丁 | 丙 |
| 辛(金) | 己 | 壬 | 壬 | 壬 | 壬/己 | 壬 | 壬 | 壬 | 壬 | 壬 | 壬/丙 | 丙 |
| 壬(水) | 庚 | 戊 | 甲 | 壬 | 癸 | 辛 | 戊 | 甲 | 甲 | 戊 | 戊 | 丙 |
| 癸(水) | 辛 | 庚 | 丙 | 辛 | 庚/辛 | 庚* | 丁 | 辛 | 辛 | 庚/辛 | 丙 | 丙 |
表の干の五行は、甲・乙が木、丙・丁が火、戊・己が土、庚・辛が金、壬・癸が水です。たとえば日干が甲で子月生まれなら、マスは「丁」で、第一守護神の候補は丁火です。日干が丙で午月生まれなら「壬」で、壬水になります。
この表は、当サイトが中国の古典『窮通宝鑑』の原文(維基文庫の公開版)を120マス1つずつ読んだ表から、月ごとの句で先に挙がっている干を第1候補として載せたものです。「/」のマスは、原文が2つ以上の干を並べて挙げ、先後を書いていないところです。その場合は、命式の中でどちらが足りないかを見て決めます。第2候補と原文の照合は、四柱推命の守護神の調べ方の表に載せています。
「*」を付けた11マスは、算命学の講座サイトと第1候補が割れるマスです。次の節で、両方の候補を並べています。
STEP3 命式の五行を数えて調和の候補を確かめる
命式の干支をすべて五行に置き換えて数を数えます。極端に多い気を抑える気と、ゼロの気を補う気が候補です。
手順としては次の4つです。
- 日干(自分自身を表す十干)を確認する
- 命式の干支をすべて木・火・土・金・水に置き換える
- それぞれの五行がいくつあるかを数える
- 多すぎる気と、まったく無い気を書き出す
たとえば火が4つ、水が0という命式なら、火を抑えて水を補う方向が調和守護神の候補になります。STEP2の早見表で引いた干の五行と一致していれば、その気はあなたにとってとくに重要な気だと考えられます。逆に、早見表の干が命式にすでにたくさんある場合は、そのまま足すのではなく、第2候補や調和の見方を優先する読み方になります。
無料サイトごとに結果が違うのはなぜ?
120マス中109マスは同じ干が第一守護神になり、割れるのは11マスです。表の違いに命式の見方の差が重なります。
当編集部は2026年10月5日に、算命学の講座サイト「自然法算命学」が公開している守護神の一覧(日干×月支の120マス)を、上の早見表と1マスずつ突き合わせました(自然法算命学「守護神の占い」)。自然法算命学は「守護神は左から第一、第二、第三守護神の順番です」と書いているので、その一番左の干と、早見表の第1候補を比べています。「/」のマスは、並んだどちらかが一致すれば一致と数えました。
| 日干×月支 | 早見表の第1候補 | 自然法算命学の第一守護神 | 自然法算命学の並び |
|---|---|---|---|
| 甲×未 | 丁(火) | 庚(金) | 庚・丁・癸 |
| 甲×亥 | 庚(金) | 丁(火) | 丁・庚・戊 |
| 甲×丑 | 庚(金) | 丁(火) | 丁・庚 |
| 丙×子 | 壬(水) | 甲(木) | 甲・壬・戊 |
| 丁×巳 | 甲(木) | 壬(水) | 壬・庚・甲 |
| 戊×巳 | 甲(木) | 癸(水) | 癸・甲・丙 |
| 戊×亥 | 甲(木) | 丙(火) | 丙・甲 |
| 己×午 | 癸(水) | 壬(水) | 壬・丙・辛 |
| 己×申 | 癸(水) | 丙(火) | 丙・癸 |
| 己×酉 | 癸(水) | 丙(火) | 丙・癸 |
| 癸×未 | 庚(金) | 辛(金) | 辛・壬 |
割れる11マスにも共通点があります。11マスのうち9マスは、早見表の第1候補が自然法算命学の第二か第三守護神に入っていて、順番が入れ替わっているだけです。残る己×午と癸×未の2マスは、壬と癸、庚と辛のように五行が同じで、陰陽だけが違います。11マスすべてで、早見表の干の五行は自然法算命学の並びのどこかに入っています。
無料サイトで別の結果が出たら、まず自分のマスがこの11マスに入っているかを確かめてください。入っていなければ、表の差ではなく、命式全体を見て第二守護神以下を前に出している可能性が高いです。入っていれば、両方の干を候補として控え、命式に足りないほうを重く見るのが現実的です。どうしても一つに決めたい場合は、どの系統の表を使うかを明示している鑑定士に見てもらうほうが早いでしょう。
忌神(いみがみ)とは?調べ方と付き合い方
忌神は守護神と逆方向に働く気なので、守護神の見当がつけば自動的に絞れます。偏りをさらに強める気が候補です。
たとえば火が強すぎる命式で水が守護神なら、火をさらに強める木の気、あるいは水を弱める土の気が忌神の候補になります。守護神を出す作業と忌神を出す作業は別ではなく、同じ命式の裏表を見ているだけです。
朱学院は、忌神が多かったり守護神がひとつもなかったりする宿命を「下格」と呼んでいます。忌神が後天運に巡ってくる時期は、心が不安定になりやすく、周囲の意見に左右されやすくなると解釈されます。逆にいえば、その時期を事前に知っていれば構えを変えられるということでもあります。
忌神の出し方|第一守護神を剋す五行がまず候補
早見表で引いた第一守護神の五行を、剋す五行が忌神の最初の候補です。木なら金、火なら水と対応します。
自然法算命学も「季節の守護神を剋す五行が、基本的に忌神(例外もあります)となります」と書いています。剋すとは、木が土を、火が金を、土が水を、金が木を、水が火を抑える関係のことです。手順は次の3つです。
- STEP2の早見表で第一守護神の干を引き、その五行を確かめる
- 下の表で、その五行を剋す五行を忌神の候補にする
- STEP3で数えた命式のなかで、多すぎる五行をさらに強める五行も候補に足す
| 第一守護神の五行 | 剋す五行(忌神の候補) | 自然法算命学の表で忌神に入っていたマス |
|---|---|---|
| 木(甲・乙) | 金(庚・辛) | 20マス中5マス |
| 火(丙・丁) | 水(壬・癸) | 42マス中25マス |
| 土(戊・己) | 木(甲・乙) | 5マス中1マス |
| 金(庚・辛) | 火(丙・丁) | 15マス中4マス |
| 水(壬・癸) | 土(戊・己) | 38マス中30マス |
ただし、この対応だけで忌神が決まるわけではありません。当編集部が自然法算命学の120マスで、第一守護神の五行ごとに数えると(上の表の右端)、忌神の欄に「第一守護神を剋す五行」が入っていたのは65マス(54%)でした。残りの55マスは、別の五行が忌神に挙がっています。忌神の欄に出てくる五行を延べで数えると、延べ156回のうち土性が61回、水性が48回、金性が27回、火性が17回、木性が3回で、土と水が目立ちます。
つまり「剋す五行」は入口の目安で、とくに第一守護神が木・金・土のマスでは当てはまらないほうが多い、ということです。調和の忌神は命式全体の偏りから別に見るので、2つ目以降の候補は手順3で確かめてください。
忌神となる人物・相手との付き合い方
一緒にいると疲れる相手が忌神の気を持っていることがあります。避けるより、課題として扱うのが算命学の立場です。
ここで一つ注意したいのは、その人自身が忌神なのではないという点です。あくまで、その人物を通して忌神的な作用が表れていると解釈します。相手を「敵」や「縁を切るべき人」とみなす読み方は、算命学の考え方から外れます。
職場の厳しい上司や意見が合わないパートナーが忌神の気を持つ場合、その関係に向き合うことで運勢が開けていくと読む解釈があります。ただし、心や体への負担が大きい関係まで我慢する理由にはしないでください。摩擦が生じたときに「これは自分が成長するための出来事だ」と冷静に捉えられること自体が、忌神を知る実利でしょう。
忌神の年は必ず悪い年になる?
必ず悪い年とは考えません。無理な拡大を避け、守りに配分を寄せる年だと受け止めるのが実務的な使い方です。
この記事では、忌神の巡りを「取扱説明書」として読む使い方をすすめます。大きな決断をする年なら準備に時間を多めに取る、体調管理や足場固めの時間を確保する、といった具体的な調整に落とし込む使い方です。転職や独立をやめる理由にする必要はありません。
不安を煽る材料にするのではなく、力の入れどころと抜きどころを決める材料にする。これが忌神との付き合い方としてもっとも無理がありません。
守護神・忌神は人物や環境として表れる
守護神は人や場所として日常に表れると考えます。一緒にいると調子が出る相手は、その気を持っていることがあります。
「この人と一緒にいると不思議と物事がうまくいく」「あの場所に行くと気持ちが落ち着く」と感じたことがあれば、算命学の視点では、その感覚は相手や環境が持つ気が、自分の命式のバランスを整えているからだと解釈します。
| 五行 | 守護神として表れやすい人物像 | 縁が深くなりやすい環境 | 忌神的に働くときの表れ方 |
|---|---|---|---|
| 木 | 若者、成長途中の人、教育者 | 森林や公園など自然豊かな場所 | 勢いに巻き込まれて消耗する |
| 火 | 情熱的なリーダー、芸術家、表現者 | 日当たりの良い場所、芸術に触れる空間 | 熱量に当てられて疲れる |
| 土 | 母性的な人、包容力のある年長者 | 大地を感じられる田園や故郷 | 抱え込まされて動けなくなる |
| 金 | 知性的な人、規律正しい指導者 | 洗練された都会的な空間 | 正しさで詰められて萎縮する |
| 水 | 柔軟で知恵のある人、研究者や学者 | 海や川のそば、静かで落ち着いた空間 | 流されて決めきれなくなる |
同じ五行の人物でも、守護神として働くか忌神として働くかは、あなたの命式の状態によって変わります。右端の列は「木の人は疲れる相手」という意味ではなく、その気が過剰なときにどう表れやすいかを示したものです。人物の相性そのものを詳しく見たい方は、算命学の相性の見方もあわせてご覧ください。
守護神を持つ相手の見つけ方
相手の命式の十干に、自分の第一守護神と同じ干か同じ五行があるかを見ます。生年月日が分かれば無料で確かめられます。
「守護神を持つ相手」は技法の正式な名前ではなく、命式に足りない守護神の五行を、その五行を持つ相手との縁で補うという見方の通称です。ビジネス算命学のサイトも「相手が自分の守護神をもっていてくれたら、こんなにありがたいことはありません」と書いています(ビジネス算命学「守護神とは」)。確かめる手順は次の4つです。
- STEP2の早見表で、自分の第一守護神の干と五行を引く
- 相手の生年月日をSTEP1のツールに入れ、年・月・日の十干を控える
- 相手の十干に、自分の第一守護神と同じ干があるかを見る
- 同じ干が無ければ、同じ五行の干(丁なら丙、壬なら癸)があるかを見る
たとえば日干が甲で子月生まれの人は、第一守護神の候補が丁火です。相手の命式の十干に丁があれば守護神を持つ相手、丁が無くても丙があれば同じ火の気を持つ相手と読みます。
ただし、守護神を持つ相手かどうかで相性の良し悪しが決まるわけではありません。命式に守護神がすでに十分ある人にとっては、同じ気を持つ相手がかえって偏りを強めることもあります。相手を選ぶ物差しではなく、「この人といると調子が出るのはなぜか」を説明する見方の一つとして使ってください。
守護神帝王・忌神帝王とは
一部の算命学の解釈で使われる、特別な配置を指す呼び名です。守護神が命式の目立つ位置に強く出ている状態を指すとされます。
守護神帝王は、レアで運が強い配置として紹介されることのある呼び名です。ただし、これは算命学のすべての流派が同じ条件で使う正式な用語とは確認できません。学校系の基礎的な守護神法の解説より、個人の鑑定士による発信でよく見かける言葉です。以下は、その解釈のひとつとして読んでください。
守護神帝王の条件と調べ方
調候の第一守護神が年干か月干に現れ、その根が天将星になっている配置とされます。忌神側が同じ条件なら忌神帝王です。
年干や月干に守護神が出ていることを透干といいます。天将星は十二大従星のなかで最もエネルギーの大きい星で、点数でいえば最高の12点にあたります。守護神が表に出ていて、しかもその気が強い、という重なりを指した呼び名だと理解すると分かりやすいでしょう。天将星そのものについては算命学のエネルギー値で解説しています。
この条件を紹介している鑑定士のサイトは、「調候の第一守護神が透干している」「その守護神の根っこが天将星になる」の2つを挙げ、根が支合や半会していると意味合いが薄れ、忌神が透干していると条件から外れるとしています(ゆきうさぎの算命学「守護神帝王・忌神帝王」)。自分で確かめるなら、次の5つの順で見ます。
- STEP2の早見表で、自分の第一守護神の干を引く
- 命式の年干と月干に、その干が出ているかを見る(出ていなければ守護神帝王ではない)
- 出ていれば、その守護神の根が天将星になっているかを見る
- その根が支合や半会していないかを見る(していると意味合いが薄れるとされる)
- 早見表の忌神の候補(下の「忌神の出し方」)にあたる干が、年干か月干に出ていないかを見る(出ていると条件から外れるとされる)
年干と月干の2か所に特定の干が出る組み合わせは多くないので、まずは手順2だけを確かめれば十分です。手順3〜5は流派ごとの取り方の差が大きいため、ここまで当てはまった方は、根の取り方を明示している鑑定士の説明で確かめてください。早見表で「/」になっているマスや、*の11マスに当たる方は、どちらの干を第一守護神とするかで結論が変わります。
忌神帝王のほうは「裏方や夜の世界で力を発揮する」という解釈が流布していますが、これも特定の系統の読み方です。職業を限定するような断定は避けたほうがよいでしょう。
「努力しなくても成功する」は言いすぎ
条件が揃った配置というだけで、努力が要らないという意味ではありません。後天運の巡りにも左右されます。
守護神帝王という言葉が独り歩きして、「何をやってもうまくいく宿命」と説明されることがあります。しかし算命学では、宿命の配置と実際に巡ってくる運は別のものとして扱います。配置が良くても、それを活かす場に身を置かなければ結果には結びつきません。
守護神がない・下格と言われたとき
守護神が命式に見当たらない状態を下格と呼びますが、これは運が良い悪いという意味ではありません。
算命学では、守護神と忌神の状態によって命式の格を分けます。守護神が命式にあって働きやすい状態を上格、忌神の影響が強く守護神が見当たらない状態を下格と呼ぶのが大まかな整理です。
ただし、この判定は守護神と忌神の個数だけで決まるものではありません。守護神が命式のどの位置にあるか、表に出ているか、どれくらい強く働けるかといった要素も含めて見ます。無料ツールで「守護神なし」と表示されたからといって、それがそのまま下格を意味するわけではないと考えてください。
下格の伸び方・上格の伸び方
下格は苦労を消化するほど伸び、上格は好きな方向へ素直に進むほど伸びるとされます。入口が逆向きという見方です。
下格とされる配置の人は、逆境を経験することで運勢が磨かれていくタイプだと解釈されます。恵まれた環境に安住してしまうとかえって停滞しやすく、困難に向き合う過程で本来の力が出てくる、という読み方です。一方、上格とされる配置の人は、周囲からの援助にも恵まれやすく、自分が心地よいと感じる方向に素直に進むことが開運につながります。ただし恵まれた環境に甘えると守護神の力を活かしきれません。好きな分野で真剣に取り組むことが前提になります。
守護神を日常生活でどう活かす?
守護神の五行に触れる時間を日常のなかで増やすだけです。難しいことをする必要はありません。
- 水が守護神の人:海や川のそばを散歩する、入浴の時間をゆっくり楽しむ
- 火が守護神の人:朝日や夕日を浴びる時間をつくる、明かりのある空間で過ごす
- 木が守護神の人:観葉植物を部屋に置く、週末に森林浴を取り入れる
- 金が守護神の人:金属製品を身につける、整理整頓された空間を保つ
- 土が守護神の人:ガーデニングや土いじりを楽しむ、陶器の食器を日常使いにする
こうした小さな習慣は、守護神の気との接点を増やすための工夫です。運気が上がる方位や色といった話に広げていくと、算命学の守護神法から離れていくので、この記事では扱いません。自分に合う方法を無理のない範囲で取り入れてみてください。
よくある質問
Q. 算命学の守護神は無料で正確に調べられますか?
A. 命式を無料で出し、早見表で第一守護神の候補を引くところまでは可能です。確定には命式全体の判断が要ります。
注意したいのは、節入りの日の前後に生まれた人です。暦の月ではなく節入りで月支が決まるので、節入りの当日や前日に生まれた人は月支が1つずれることがあります。その場合は、生まれた時刻まで入れて命式を出し、早見表の隣の列も控えておくと取り違えを防げます。
Q. 早見表と無料サイトの結果が違ったらどうすればいいですか?
A. 自分のマスが、早見表で*を付けた11マスに入っているかを確かめてください。入っていれば表の違いです。
*の付かないマスで違うなら、そのサイトは命式や五行の数だけを表示し、守護神の判定を利用者にゆだねていることがあります。当サイトが2026年9月17日に開いた無料の命式ツール7本も、どれも命式や五行の数までの表示でした。表示されているのが守護神の判定なのか、五行の数なのかを先に確かめてください。
Q. 守護神がない人もいるのですか?
A. 命式に守護神にあたる気が見当たらない配置はあります。ただしそれは不運を意味しません。
守護神が表に出ていない場合、その気を持つ人や環境と縁を結ぶことで補うという読み方をします。
Q. 守護神は一生変わりませんか?
A. 調候守護神は一生を通じて変わらないとされます。巡ってくる運のほうは年ごとに変わります。
生まれ持った配置は変わらず、そこに毎年別の気が巡ってくる、という二層構造で考えます。
Q. 守護神を調べるのに出生時刻は必要ですか?
A. 必要ありません。調候守護神は日干と月支から見るので、生年月日だけで足ります。
時柱まで使う流派では時刻を求められることもありますが、この記事の手順では使いません。
Q. 算命学の守護神と四柱推命の用神・喜神は同じですか?
A. 近い考え方ですが同じではありません。算命学には独自の守護神法があり、判定の細部が異なります。
ただし調候に限れば、この記事の早見表は、四柱推命の調候用神と同じ『窮通宝鑑』の原文から当サイトが読んだ表です。そのため調候の第1候補は、四柱推命の調候用神の第1候補と同じ干になります。違いが出るのは、調和や用神の他の取り方を重ねたときです。
Q. 忌神になる人とは離れたほうがいいですか?
A. 離れる必要はありません。その人自身が忌神なのではなく、関係のなかで作用が表れているだけです。
算命学では、忌神との関わりを乗り越えることが成長につながると考えます。距離の取り方を調整する程度で十分です。
まとめ
算命学の守護神は、命式の偏りを整えるために必要とされる気のことです。この記事のポイントを振り返ります。
- 守護神は五行と十干の概念で、神社の神様や守護霊とは別もの。反対に働く気が忌神
- まず押さえるのは調候守護神(日干と月支)と調和守護神(命式全体)の2つ
- 生年月日から日干と月支を出し、早見表に当てはめれば、無料で第一守護神の候補まで引ける
- 算命学の講座サイトと比べると120マス中109マスが同じ干。割れる11マスも五行は講座サイトの並びに入っている
- 忌神は第一守護神を剋す五行がまず候補。ただし講座サイトの表で当てはまるのは120マス中65マスで、目安にとどまる
- 守護神を持つ相手・守護神帝王・上格・下格は一部の解釈による呼び名で、運の良し悪しを決めるものではない
まずはSTEP1で自分の日干と月支を控えて、早見表のマスを確かめるところから始めてみてください。生年月日でできる占いを他にも試したい方は、占い無料ガイドから気になる占術を選べます。
本記事は占いに基づく読み物です。結果を保証するものではなく、健康・金銭・重要な決断はご自身の判断と専門家にご相談ください。

