四柱推命の守護神の調べ方|調候用神の早見表120マスを原典で照合

四柱推命の守護神の調べ方|調候用神の早見表120マスを原典で照合

四柱推命で「守護神」と呼ばれるものは、季節の寒暖を整える調候用神(ちょうこうようじん)のことで、生まれた日の天干(日干)と、節入りで区切った生まれ月(月支)の組み合わせから候補を引けます。

当編集部が2026年9月17日に「四柱推命 守護神 調べ方」「四柱推命 守護神とは」など4つの語で検索し、上位に出た解説記事を開いたところ、日干×月支の120マスを全部載せた記事は四柱推命側の6本中0本、サイトごとに候補が食い違うことに触れた記事は10本中0本でした。

この記事では、守護神という呼び方の整理、3ステップの調べ方、清代の用神書『窮通宝鑑』の原文から1マスずつ引いた早見表、出回っている表と原文がずれるマスまでを順に見ていきます。表で出るのはあくまで「候補」で、命式全体を見ると変わることもあります。

この記事でわかること
  • 四柱推命の「守護神」が調候用神を指すことと、他の用神との違い
  • 日干と月支から守護神の候補を引く3ステップ
  • 『窮通宝鑑』の原文から引いた日干×月支120マスの早見表
  • 出回っている早見表と原文で第1候補がずれる9マス
  • 表だけで決めない理由と、算命学・神社の守護神との違い
守護神(調候用神)の候補を引く3ステップ
  1. 日干を出す:命式計算で、日柱の上の字を見る
  2. 月支を決める:暦の1日ではなく、節入りの日時で区切る
  3. 早見表で引く:日干の行と月支の列が交わるマスが候補

表は調候用神の早見表(120マス)にあります。出た候補は、命式全体を見て確かめる前提で使ってください。

目次

四柱推命の「守護神」とは|この記事では調候用神のこと

この記事でいう守護神は調候用神です。季節の寒暖や湿り気の偏りを整える干で、他の用神とは分けて扱います。

四柱推命の解説サイト「四柱推命ラボ」は、守護神は算命学の呼び方で、四柱推命では調候用神と呼ぶと説明しています。算命学の講座サイト「自然法算命学」も、調候の守護神を四柱推命の調候用神に対応づけています。四柱推命の用語は「用神」で、その取り方が何通りもあるため、「守護神」という言葉だけでは、どの用神を指すかが決まりません。この記事では、守護神=調候用神に固定して説明します。

辞書の「守護神」に占いの意味は無い

国語辞典の守護神は、守り神と、スポーツで守りの要を指す比喩の意味で、占いの語義は載っていません。

コトバンクに収録されたデジタル大辞泉は、守護神を個人や集団を守り、安全と繁栄をもたらすとされる神と説明し、比喩として野球のクローザーやサッカーのゴールキーパーを指す用法も載せています。日本国語大辞典も、国家・家・個人・職業などを守護する神としていて、どちらにも占いの語義はありません。占いで使う守護神は、占いの世界で使われている呼び方です。

当編集部が2026年9月17日に国立国会図書館サーチで調べると、「四柱推命 守護神」は0件、「四柱推命 用神」は25件、「窮通宝鑑」は8件でした。四柱推命の本は、阿部泰山『四柱推命学調候用神大法』のように、守護神ではなく調候用神の語を書名に使っています。

用神の取り方は5つ|調候はその1つ

東洋占術パメラの館の分類では、用神の取り方は扶抑・専旺・病薬・調候・通関の5つで、どれを使うかで答えが変わります。

取り方 読み 見る視点
扶抑用神 ふよくようじん 弱い日主を助け、強い日主を抑える
専旺用神 せんおうようじん 強い五行をさらに強める(外格で使う)
病薬用神 びょうやくようじん 多すぎる五行を抑える
調候用神 ちょうこうようじん 季節の寒暖・湿燥の調和
通関用神 つうかんようじん 対立する2つの五行の間を通す

表1 用神の5つの取り方(東洋占術パメラの館「四柱推命はじめの一歩」の分類による)

同じページは、扶抑用神と調候用神を代表的な定め方として挙げています。コトバンクの占い用語集も、用神の例に扶抑用神・調候用神・通関用神を並べています。

当編集部が2026年9月17日に、同じ4つの語で上位に出た解説記事11本を開くと、守護神を調候用神と明記した記事が1本、足りない五行を補う(扶抑寄りの)説明が3本、喜神とする説明が1本でした。サイトによって守護神の答えが違って見える理由の1つは、どの取り方で出したかが書かれていないことです。

用神・喜神・忌神の関係

『滴天髄闡微』では、用神は日主が頼りにする干、喜神は用神を助ける干で、忌神は用神を剋す五行として例で示されます。

清代の任鉄樵による『滴天髄闡微』は、用神を日主が喜んで終始頼る神、喜神を用神を補って日主を助ける神と説明しています。忌神は単独の定義文ではなく例で示され、寅月生まれの戊土で寅の中の甲木を用神にするなら、忌神は庚辛申酉の金だとしています。喜ぶほどでも忌むほどでもないものは、『滴天髄』で閑神と呼ばれます。

「用神」の意味は古典によってもずれます。『子平真詮』の用神は月令から取る格の用神で、『窮通宝鑑』の用神は生まれ月ごとに取る干です。守護神を調べるときは、どの用神の話をしているかをそろえて読んでください。

守護神の調べ方は3ステップ|日干と月支で引く

命式で日干を出し、節入りの日時で月支を決め、早見表で日干と月支が交わるマスの候補を引きます。

3つのステップのうち、表を引く前に確かめたいのは2つ目の月支です。月支は暦の月と区切りが違うので、暦の月でそのまま表を引くと、節入り前の月初に生まれた人は1つ隣の列を読むことになります。

1日干を出す命式計算で日柱の上の字を見る2月支を決める暦の1日ではなく節入りの日時で区切る3早見表で候補を引く日干の行×月支の列=第1・第2候補図1 守護神(調候用神)の候補を引く3ステップ

STEP1 無料の命式計算で日干を出す

日柱の上の字(天干)が日干です。日干と月支は、出生時刻が分からなくても命式計算で出せます。

当サイトの四柱推命の命式計算に生年月日を入れると、年柱・月柱・日柱と、時刻が分かれば時柱が出ます。日柱の上段が日干、月柱の下段が月支です。日干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類のどれかになります。

注意したいのは23時台の生まれです。Magic Wandsの命式計算機は、子の刻(23〜1時)を日の始まりと考えて23時以降を翌日として扱うと明記しています。ツールによって日柱が1日ずれ、日干が変わることがあります。出生時刻の扱いで命式がずれる例は、四柱推命が当たらない理由と出生時間の調べ方で解説しています。

STEP2 月支は節入りで決まる|月初生まれは前の月

月支は暦の1日ではなく節入りの日時で切り替わるので、月初に生まれた人は前の月支になることがあります。

国立天文台は、二十四節気を太陽黄経の値で定義しています。そのうち月の区切りに使う「節」は、立春(正月節)から小寒(十二月節)までの12個です。2026年の日時は次のとおりです。

月支 2026年の節入り(中央標準時) 目安の期間
小寒 1月5日 17:23 1月5日〜2月4日
立春 2月4日 5:02 2月4日〜3月5日
啓蟄 3月5日 22:59 3月5日〜4月5日
清明 4月5日 3:40 4月5日〜5月5日
立夏 5月5日 20:49 5月5日〜6月6日
芒種 6月6日 0:48 6月6日〜7月7日
小暑 7月7日 10:57 7月7日〜8月7日
立秋 8月7日 20:43 8月7日〜9月7日
白露 9月7日 23:41 9月7日〜10月8日
寒露 10月8日 15:29 10月8日〜11月7日
立冬 11月7日 18:52 11月7日〜12月7日
大雪 12月7日 11:53 12月7日〜2027年1月5日

表2 2026年の月の節入り(国立天文台「令和8年(2026)暦要項」)。2027年の小寒は1月5日23:10、立春は2月4日10:46

たとえば2026年2月1日から2月4日5時1分までに生まれた人は、暦では2月でも立春の前なので、月支は寅ではなく丑です。国立天文台の暦Wikiによると、節気の時刻は毎年約6時間ずつ遅くなり、うるう年でほぼ元に戻ります。生まれ年ごとに日時が違うので、節入りの当日やその前後に生まれた人は、時刻まで入れて命式計算で確かめてください。月柱と節入りの関係は四柱推命の月柱とは?節入りと月支元命の見方にまとめています。

STEP3 早見表で第1・第2候補を引く

日干の行と月支の列が交わるマスの字が候補で、先に書かれた第1候補を軸、第2候補を補佐として読みます。

たとえば日干が甲で、9月20日生まれ(白露の後・寒露の前)なら月支は酉です。表で甲の行と酉の列が交わるマスは「丁・丙」で、原文の句は「丁火为先,次用丙火」となっています。丁が第1候補、丙が第2候補です。

マスの中には、2つの字の間が「・」ではなく「/」のもの、印が付いたものがあります。印の意味は表のすぐ上の凡例で確かめてください。

調候用神の早見表|日干×月支120マス

清代の用神書『窮通宝鑑』の原文から、日干10種×月支12種の各マスに挙がる第1・第2の干を引いた表です。

当編集部が維基文庫の『穷通宝鉴』本文(2023年6月14日版)を1マスずつ読み、月ごとの句に出てくる干を先に挙がった順に並べました。日本語サイトや中国語の早見表からは写していません。

凡例:「丙・癸」=原文で丙が先、癸が後/「丙/癸」=原文が並べて挙げ、先後を書いていない/△=原文に月ごとの句が無く、季節単位の句を当てはめた/※=原文の中で条件や版によって入れ替わる/#=維基文庫に句が無く、評註本の句で補った/◆=出回っている早見表と第1候補がずれる(表4)

日干\月支
丙/癸 庚・戊 庚・壬 癸・丁 癸・丁 丁・庚 丁・庚◆ 丁・丙◆ 丁・癸◆ 庚・丁 丁・庚 庚・丁◆
丙・癸 丙・癸 癸・丙 癸・丙 癸・丙 癸/丙※ 丙・癸 癸・丙※ 癸・辛 丙・戊 丙#
壬・庚 壬・甲 壬・庚 壬・庚 壬・庚 壬・戊 壬・癸 甲・壬 甲/戊/庚 壬・戊 壬・甲
庚・甲◆ 庚・甲 甲・庚 甲・庚 壬/庚 甲・壬 甲・庚 甲/丙/庚 甲・庚 甲・庚△ 甲・庚△ 甲・庚△
丙・甲 丙・甲 甲・丙 甲・丙 壬・甲 癸・丙 丙・癸 丙・癸 甲・癸 甲・丙 丙・甲 丙・甲
丙・戊※ 甲・癸 丙・癸 癸・丙△ 癸・丙△ 癸・丙△ 癸・丙△◆ 癸・丙△◆ 丙・甲△ 丙・甲△ 丙・甲△
丙・甲◆ 丁・甲 甲・丁 壬・戊 壬・癸 丁・甲 丁・甲 丁・甲 甲・壬 丁・丙 丁・甲※ 丙・丁
己・壬 壬・甲 壬・甲 壬・甲 壬/己 壬・庚 壬・甲 壬・甲 壬・甲 壬・丙 壬/丙◆ 丙・壬
庚・丙 戊・辛 甲・庚 壬・辛 癸・庚※ 辛・甲 戊・丁 甲・庚 甲・丙 戊・庚 戊・丙 丙・甲
辛・丙 庚・辛 丙・辛※ 辛・庚 庚/辛 庚・辛 丁・甲 辛・丙 辛・甲 庚/辛 丙・辛

表3 調候用神の早見表(日干×月支120マス)。月支の境は節入り。寅はおおむね2月上旬の立春から、丑は1月上旬の小寒から始まる。出典は維基文庫『穷通宝鉴』、乙丑のみ大家找の評註本

早見表の元になった『窮通宝鑑』とは

明代に作者名の無いまま書かれた『欄江網』が、清末に余春台の手で『窮通宝鑑』と改名され、刊行された書です。

民国期の徐楽吾が書いた序文によると、この本は清初に宮廷の暦官の手に入って『造化元鑰』と名を変え、清末の光緒年間に楚南の余春台の手で『窮通宝鑑』と改められ、初めて刊本になりました。国立国会図書館の書誌でも、編者は「清・余春臺輯」と記されています。

構成は、十干ごとに春夏秋冬の節を立て、その中で正月から十二月まで月ごとに用いる干を挙げる形です。十干×12か月で120通りになるので、早見表に並べやすい本です。日本語では、竹中利貞の訳註『窮通宝鑑』(サン企画、1987年)などが出ています。

原文に月ごとの句が無い11マス

丁の亥・子・丑月と、己の巳・午・未・申・酉・亥・子・丑月の11マスは、季節単位の句を当てはめています。

当編集部が120マスを数えると、月名を明示した句で確かめられたのが108マス、季節単位の句しか無いのが11マス、維基文庫に句が無く評註本で補ったのが1マス(乙丑)でした。次の節で扱う「版で先後が揺れる2マス」は、108マスの中に含まれます。

たとえば己土の秋は、7月・8月を分けずに「癸先丙后」(癸が先、丙が後)とまとめて書かれています。『窮通宝鑑』は120マスすべてに月ごとの句があるわけではない、という点は押さえておいてください。表では△の印で示しています。

条件で候補が入れ替わるマス

乙の未月のように、原文の中で命式の条件によって第1候補が入れ替わるマスがあり、1つには決められません。

乙の未月は、柱に金や水が多ければ丙火を尊ぶと書く一方、夏の乙木は癸水をもっぱら用いるとも書いています。命式に金・水が多ければ丙、そうでなければ癸を先に見る、という読み方になります。

同じ型のマスはほかにもあります。乙の酉月は白露の後・秋分の前なら癸、秋分の後なら丙を先にします。癸の辰月は清明の後と穀雨の後で分け、己の寅月は壬水が多いときに戊土を使います。※の付いたマスは、命式の五行の数や、生まれた日が月のどのあたりかまで見て読んでください。

サイトによって守護神が違う理由

出回っている早見表と『窮通宝鑑』の原文とで、第1候補がずれるマスがあるためです。

当編集部は、中国語の早見表(算準網「调候用神简表」)と、日本語の算命学サイト「自然法算命学」に載る手書きの調候用神表を、原文と照合しました。2つの表の第1欄は120マス中119マスで同じ字でしたが、どちらの表も出どころは書かれておらず、確認できませんでした。そのうえで、原文と第1候補がずれるマスが9つありました。

マス(日干×月支) 原文の順 早見表の第1 原文の句の要旨
甲×申 丁・庚 丁火を尊び、庚金を次とする
甲×酉 丁・丙(庚は3番目) 丁火を先、次に丙火、庚金はその次
甲×戌 丁・癸 丁と癸をもっぱら用いる
甲×丑 庚・丁 先に庚で甲を割り、丁火を引く
丁×寅 庚・甲 庚でなければ甲を割って丁を引けない
己×申 癸・丙 秋の己土は癸が先、丙が後
己×酉 癸・丙 秋の己土は癸が先、丙が後
庚×寅 丙・甲 先に丙で庚を暖め、甲で土を疎通する
辛×子 壬/丙 壬と丙が両方透る形を挙げ、先後を書かない

表4 早見表と原文で第1候補がずれるマス。早見表は算準網の简表と自然法算命学の手書き表の第1欄(9マスとも同じ字)

日本語サイトどうしでも答えはそろっていません。乙の丑月を、ちさたま.COMは「丙・甲」、イケジイのブログは「丙・丁」、四柱推命ラボは「丙」としています。どの表を見たかで、同じ生年月日でも守護神が違って見えるわけです。

甲日の秋生まれは表で「庚」、原文で「丁」

甲の申・酉・戌月は、原文が丁火を先に挙げているのに対し、早見表は庚金を第1に置いています。

申月の句は「丁火为尊,庚金次之」で、丁が先です。酉月は丁、丙の順で、庚は3番目に下がります。戌月は「耑用丁癸」と、丁と癸をもっぱら用いるとしています。

ただし申月の句には「庚金不可少」(庚金は欠かせない)ともあり、庚が候補から外れるわけではありません。甲日の秋生まれは、丁と庚の両方を候補として見て、順番は原文に合わせるのが原典に沿った読み方です。

同じ原典でも版で先後が入れ替わる

壬の午月と庚の子月は、維基文庫の本文と評註本とで、第1候補と第2候補の順が逆になっています。

壬の午月は、維基文庫では癸を用いて庚を補佐にするのに対し、評註本では庚を君、癸を臣としています。庚の子月は、維基文庫が丁と甲を取ってから丙で暖めるとするのに対し、評註本は先に丙を取るとしています。

照合に使った評註本(大家找の連載)は、評註者の名前がページに書かれておらず、確認できませんでした。この記事の表は維基文庫の本文を採り、2マスに※を付けています。

表だけで守護神を決めない|扶抑用神との関係

調候は季節の寒暖を見る取り方で、日主の強弱から取る扶抑用神とは手順が別なので、表だけでは決まりません。

早見表は、日干と生まれ月の2つだけから候補を出します。扶抑用神は、命式の中の五行の多い少ないから日主の強さ(身強・身弱)を判定して出すので、同じ甲×子月でも人によって変わります。この記事では扶抑用神の出し方は扱いません。身旺・身弱の判定と用神の考え方は、四柱推命の無料占いの「月令・身旺身弱と命式のバランス」で解説していて、同じページで命式全体を使った鑑定も試せます。

『子平真詮』は月令が主、気候は参酌

清代の『子平真詮』は用神をまず月令から取り、気候は合わせて参照する補助として扱っています。

『子平真詮』は「八字用神,专求月令」と書き、用神は月令に求めるとしています。そのうえで、命を論じるときは月令の用神を主とし、気候を配して互いに参照すると述べています。民国期の徐楽吾は評註で、用神を取るときは扶抑のほかに気候を合わせる必要があり、これが調候の法だと書きました。調候は、用神を決める軸の1つという位置づけです。

「冬生まれの辛だから火」と断定しない

同じ冬生まれでも、命式全体の寒暖や燥湿の偏り方で必要な干が変わるため、生まれ月だけでは断定できません。

『滴天髄』は、寒暖は過ぎてはならず、燥湿は偏ってはならないとしています。任鉄樵の『滴天髄闡微』はこれを受けて、要は「適中」で、寒さが厳しくても暖かさに勢いがあること、暖かくても寒さに根があることが要ると述べています。

表3でも、辛の子月は壬と丙の並記で、丙だけではありません。『滴天髄闡微』の「適中」に沿えば、冬生まれでも命式に火が多いなら、火をさらに足す読み方にはなりません。表の候補は、命式の火と水の量を見てから読んでください。

守護神が命式に無いとき

候補の干が命式に無くても不運という意味ではなく、大運や年運でその干が巡る時期の目安として読みます。

早見表が示すのは、その生まれ月に整えたい干の候補です。当編集部が照合した『窮通宝鑑』の月ごとの句も、候補の干が命式のどこにあるか、どう働くかで読み方を分けていて、候補が無いことを不運と言い切る書き方ではありません。

蔵干に候補があれば「無い」とは言わない

地支の中に蔵されている干(蔵干)に候補があれば、天干に出ていなくても命式の中にあると読みます。

『窮通宝鑑』の甲の寅月の句には、癸が地支に蔵され、丙が天干に透っている形を「寒木向陽」と呼ぶ一文があります。候補の干が天干に出ているか、地支に蔵されているかを分けて見る考え方です。命式計算の結果では、天干の4字だけでなく蔵干の欄も確かめてください。

大運・年運で巡る時期を見る

命式に候補が無い場合は、10年ごとの大運や毎年の年運で、その干が巡ってくる時期を確かめます。

大運は10年ごと、年運は1年ごとに干支が入れ替わります。命式計算で大運の干支を出し、候補の干が入る時期を確かめてください。巡る時期が遠くても、それだけで結果が決まるわけではありません。

算命学の守護神・神社の守護神との違い

名前は同じでも、四柱推命の調候用神、算命学の守護神、神社や守り本尊の守護神は、出し方も意味も違います。

呼び方 何を指すか 出し方 詳しい記事
四柱推命の守護神(調候用神) 季節の寒暖・燥湿を整える干 日干×月支(節入り)で候補を引き、命式全体で確かめる この記事
算命学の守護神 日干と生まれ月から取る、命式を整える干 算命学の守護神表で日干と月支から引く 算命学の守護神とは
干支の守り本尊・神道の守護神 生まれ年の干支に当てる仏や、人や土地を守る神 生まれ年の干支などから調べる 守護神診断と干支の守り本尊

表5 「守護神」の3つの意味

算命学の講座サイト「自然法算命学」は、算命学の調候の守護神を四柱推命の調候用神に対応づけています。ただし算命学の守護神表と、この記事で原文から引いた表が同じ字になるとは限りません(表4の早見表の一方は算命学サイトの表です)。算命学のサイトで出た守護神と、この記事の表の候補が違うときは、体系が別だと考えてください。算命学の手順は算命学の守護神とは?無料の調べ方・忌神との違いで解説しています。

守護神を知ったあとの使い方

候補の干の五行を、色選びや大運の時期を見る目安に使う程度にとどめ、高額な開運商品の根拠にはしません。

十干五行五色甲乙丙丁戊己庚辛壬癸図2 十干・五行・五色の対応(色の良し悪しは示さない)

五行の色を目安に使う

候補の干が属する五行には色が対応していて、甲乙なら木の青、丙丁なら火の赤を、服や小物を選ぶ目安にできます。

十干は、甲乙が木、丙丁が火、戊己が土、庚辛が金、壬癸が水に分かれます。五行に色を当てる五色は、木=青、火=赤、土=黄、金=白、水=黒の対応です。たとえば候補が丁なら火の赤、壬なら水の黒が対応します。日干と色の関係や、サイトで色の答えが違う理由はラッキーカラーを生年月日で無料診断で詳しく見られます。

高額な鑑定や開運グッズの根拠にしない

守護神の候補は表で引ける目安なので、それを理由に高額な鑑定や開運商品を買う必要はありません。

国民生活センターは2020年11月26日の公表で、占いサイトやアプリに関する相談が年間1,000件以上寄せられ、2019年度は1,837件だったとしています。守護神が無い、守護神を補わないと運が開けない、と言われて支払いを急かされたときは、その場で決めずに家族や消費生活センター(局番なしの188)に相談してください。

よくある質問(FAQ)

出生時刻、無料ツール、年齢による変化、候補の優先度など、守護神を調べるときに迷う6つの質問に答えます。

Q. 出生時刻がわからなくても守護神は調べられますか?

A. 調べられます。調候用神に使う日干と月支は、生年月日だけで出せます。

ただし23時台に生まれた人は、ツールによって日柱が翌日に変わり、日干が違って出ることがあります。節入りの当日に生まれた人も、時刻によって月支が変わります。どちらかに当たる人は、分かる範囲で時刻を確かめてください。

Q. 守護神まで表示してくれる無料ツールはありますか?

A. 当編集部が2026年9月17日に開いた無料の命式計算ツール7本では、守護神まで表示するものは0本でした。

開いたのは、検索で上位に出たMagic Wands、digtools、八字仙人(MoonLABO)、占術ラボ、suimei.com、itaxes、占い師ミカタの7本です。どれも命式や五行の数までの表示でした。占術ラボの命式自動計算ツールは、用神の判定は利用者の学習や占術家の鑑定にゆだねると明記しています。命式計算で日干と月支を出し、この記事の表3で候補を引く流れになります。

Q. 守護神は年齢や年によって変わりますか?

A. 調候用神は生まれの日干と月支で決まるので、年齢では変わりません。変わるのは大運や年運で巡るかどうかです。

大運は10年ごとに干支が入れ替わるので、候補の干が巡ってくる時期は年齢によって違います。

Q. 第1候補と第2候補はどちらを重視しますか?

A. 原文で先に挙がる第1候補を軸にして、第2候補を補佐として見ます。

表3で「/」になっているマスは、原文が2つを並べて挙げていて、先後が書かれていません。その場合は、命式の中でどちらが足りないかを見て判断します。

第2候補が無いマスもあります。乙の子月(丙)、丙の卯月(壬)、己の戌月(甲)、癸の丑月(丙)は、原文が1つの干だけを挙げています。この4マスは第2候補を探さず、その1字が命式のどこにあるかを見てください。

Q. 算命学のサイトで出た守護神と違いました。どちらが正しいですか?

A. 算命学と四柱推命は体系が別なので、どちらか一方が誤りとは言えません。

同じ四柱推命の早見表どうしでも、表4のように原文と第1候補がずれるものがあります。比べるときは、算命学か四柱推命か、どの表を元にしているかをそろえてください。

原文で確かめたいときは、維基文庫の『穷通宝鉴』で「正月庚金」のように月名と日干を並べた語をページ内検索すると、そのマスの句が出てきます。月名は寅が正月、卯が二月と数え、丑が十二月です(己の夏から冬と丁の冬は季節単位の句になります)。算命学の考え方は算命学の守護神の解説にまとめています。

Q. 『窮通宝鑑』を日本語で読める本はありますか?

A. 国立国会図書館の書誌では、竹中利貞の訳註『窮通宝鑑』(サン企画、1987年)などが確認できます。

ほかに、陽史明『十干と生月『窮通宝鑑』』(遊タイム出版、2006年)、調候用神を書名に立てた阿部泰山『四柱推命学調候用神大法』(京都書院)もあります。

中国語の評註付きなら、徐楽吾評註『窮通寶鑑評註』(香港實學書店、1955年)や孫正治注訳『穷通宝鉴评注』(中医古籍出版社、2012年)が国立国会図書館に所蔵されています。当編集部が2026年9月17日に国立国会図書館サーチで「窮通宝鑑」を検索すると8件でした。

本記事は占いに基づく読み物です。結果を保証するものではなく、健康・金銭・重要な決断はご自身の判断と専門家にご相談ください。

参考文献

参考にした資料は次のとおりで、古典の原文・国立天文台・国立国会図書館・辞書を中心に、2026年9月17日に確認しています。

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