「自分を守ってくれている神様って、いったい誰なんだろう」と気になって検索する方は多いものです。ただ、ひとくちに守護神と言っても、神道の神様を指す場合、仏教の守り本尊を指す場合、占術の用語として使う場合があり、調べ方も出どころもまったく違います。この記事では3つを最初に切り分けたうえで、生まれ年だけで確定する守り本尊の一覧、八百万の神の守護神診断の仕組み、神社との相性を見る繭気属性まで整理します。
- ●「守護神」が神道・仏教・占術で別の意味になること
- ●生まれ年の干支だけで確定する「守り本尊」の一覧表
- ●八百万の神の守護神診断はどういう仕組みで数字を出しているのか
- ●サイトごとに診断結果が食い違う理由
- ●繭気属性による神社の相性診断と、神職側から見た受け止め方
自分の守護神を調べる方法は大きく3つ
守護神を調べる方法は、仏教の守り本尊、八百万の神の診断、占術の守護神の3系統に分かれます。
3つは名前が同じだけで、出どころも調べ方もまったく違います。同じ「守護神」で検索して出てきた記事どうしが噛み合わないのは、この違いを説明しないまま書かれているためです。
| 系統 | 何から出すか | 自力で出せるか | 出どころ |
|---|---|---|---|
| 仏教の守り本尊 | 生まれ年の干支 | 出せる(表を見るだけ) | 寺院・仏具店の公開情報で一致している |
| 八百万の神の守護神診断 | 生年月日と性別 | 番号までは出せる | 番号と神様の対応は提供元ごとの独自体系 |
| 占術の守護神 | 生年月日から出す命式 | 専門知識が要る | 算命学・四柱推命などの技法 |
| 繭気属性(神社との相性) | 生年月日と血液型 | 出せる(計算するだけ) | 近年インターネットで広まった分類 |
「守護神」は神道・仏教・占術で意味が違う
同じ言葉でも指すものが違います。神様、仏様、五行の気と、そもそも対象が別のものだと考えてください。
神道の文脈では、あなたを守ってくれる神様そのものを指します。仏教では、生まれ年の干支に割り当てられた仏を守り本尊と呼びます。占術では、生年月日から出す命式のバランスを整える気のことを守護神と呼び、これは人格を持った存在ではありません。
さらに「守護霊」は霊視や霊感の文脈で語られる別の概念で、生年月日から機械的に決まるものではありません。検索結果が噛み合わないと感じたら、まずこの4つのどれの話をしているかを確認すると整理できます。
「算命学の守護神」を探している方へ
算命学の守護神は五行の偏りを整える気のことで、神様とも守り本尊とも別ものです。専用の記事にまとめています。
命式のなかで何が足りないか、何が多すぎるかを見て、バランスを取るために必要な気を守護神と呼びます。調べ方も、忌神との関係も、この記事で扱う神様系とはまったく違う話になります。詳しくは算命学の守護神とは?無料の調べ方・忌神との違いをご覧ください。四柱推命の用神・喜神についても同じ記事で整理しています。
生まれ年でわかる「守り本尊」は自分で出せる
十二支に八体の仏が割り当てられており、生まれ年の干支さえ分かれば表を見るだけで確定します。計算は要りません。
守り本尊は八体仏とも呼ばれ、寺院や仏具の世界で古くから扱われてきた考え方です。十二支は12ありますが、仏は8尊なので、丑と寅、辰と巳、未と申、戌と亥は同じ仏が受け持ちます。青森の津軽地方では「一代様」と呼ばれ、自分の干支の社寺に節目ごとに参拝する習慣が今も残っています。
十二支と8尊の守り本尊一覧
子は千手観音菩薩、丑と寅は虚空蔵菩薩というように対応が決まっています。下の表で自分の干支を探してください。
| 十二支 | 守り本尊 | 一般に説かれる功徳 |
|---|---|---|
| 子 | 千手観音菩薩 | 多くの手で広く救うとされ、あらゆる願いに応じる |
| 丑・寅 | 虚空蔵菩薩 | 限りない智慧と記憶力。学業や技芸の上達 |
| 卯 | 文殊菩薩 | 智慧の仏。判断力や学問 |
| 辰・巳 | 普賢菩薩 | 延命と実践。願いを行動に移す力 |
| 午 | 勢至菩薩 | 智慧の光で迷いを照らす。家内安全 |
| 未・申 | 大日如来 | 宇宙のすべてを照らす根本の仏。全体を包む加護 |
| 酉 | 不動明王 | 迷いを断ち切る力。魔除けと厄除け |
| 戌・亥 | 阿弥陀如来 | 極楽往生と、心の安らぎ |
自分の生まれ年の干支がすぐに出てこない方は、次の表で確認してください。
| 十二支 | 生まれ年(西暦) |
|---|---|
| 子 | 1948・1960・1972・1984・1996・2008・2020 |
| 丑 | 1949・1961・1973・1985・1997・2009・2021 |
| 寅 | 1950・1962・1974・1986・1998・2010・2022 |
| 卯 | 1951・1963・1975・1987・1999・2011・2023 |
| 辰 | 1952・1964・1976・1988・2000・2012・2024 |
| 巳 | 1953・1965・1977・1989・2001・2013・2025 |
| 午 | 1954・1966・1978・1990・2002・2014・2026 |
| 未 | 1955・1967・1979・1991・2003・2015・2027 |
| 申 | 1956・1968・1980・1992・2004・2016・2028 |
| 酉 | 1957・1969・1981・1993・2005・2017・2029 |
| 戌 | 1958・1970・1982・1994・2006・2018・2030 |
| 亥 | 1959・1971・1983・1995・2007・2019・2031 |
なお、年の変わり目については流派によって扱いが分かれます。暦の上での新年を立春に置く考え方では、1月から2月初旬に生まれた方は前年の干支として数える場合があります。気になる方は参拝先の寺院で確認してみてください。
守り本尊を祀るお寺・お守りの選び方
自分の干支の仏を祀る寺院を参拝先に選ぶ人がいます。お守りや念持仏として身近に置く方法もあります。
八体仏をまとめて祀る霊場や、干支別の本尊をお堂に分けて祀る寺院が各地にあります。参拝の記録を見ると、「寅年なので虚空蔵堂へ」といった形で、日常の習慣として続けている方が少なくありません。診断として楽しむというより、節目に手を合わせる対象として受け止められている点が、後述する診断系との大きな違いです。
仏像やお守りを求める場合は、干支と本尊の対応が上の表と一致しているかを確認してから選んでください。対応そのものは寺院や仏具店のあいだで一致しているので、大きく食い違うことはありません。
「守護霊」「守護霊獣」とは別ものです
守り本尊も八百万の神の診断も生年月日から決まる体系です。霊視で見るとされる守護霊や守護霊獣とは、出どころが違います。
守護霊は、亡くなった縁者や高次の存在が個人を見守っているという考え方で、霊感や霊視によって知るものとされます。守護霊獣も同じく、動物の姿をした守護的な存在を霊視で読むという文脈で使われる言葉です。
いずれも生年月日から機械的に導けるものではありません。「誕生日から守護霊獣がわかる」と紹介している診断は、生年月日を入力に使っているだけで、霊視とは別のものだと理解しておくと混乱しません。
【無料】生年月日から調べる「八百万の神」の守護神診断
生年月日と性別から1〜60の番号を出し、対応する神様を見る診断です。番号の出し方は共通でも、神様の割り当ては提供元ごとに違います。
先にはっきりさせておきたいことがあります。神道に「生年月日からあなたの守護神はこの神様と決まる」という全国共通の制度があるわけではありません。この診断は、東洋の暦の仕組みを土台にした現代の占いのひとつとして楽しむものです。
守護神ナンバーの出し方
生まれた年と月が交わるマスの基本数に、生まれた日を足します。合計が61以上になったら60を引いてください。
たとえば基本数が38で1日生まれなら、38+1で39が守護神ナンバーです。基本数が55で20日生まれなら、55+20=75から60を引いて15になります。足し算と引き算だけなので、計算そのものは難しくありません。
この「基本数+生まれた日、61以上なら60を引く」という形式は、東洋暦の六十干支を利用する占術で広く使われています。使う基本数表が日の六十干支に対応するものであれば、出てくる番号は生まれた日の干支の通し番号にあたります。同じ形式は、動物にたとえるタイプの占いや、星にたとえるタイプの占いでも使われています。
サイトごとに診断結果が違う理由
番号を出す計算は共通でも、その番号をどの神様に対応させるかは提供元が独自に決めているためです。
ここは分けて考えてください。生年月日から1〜60を求める部分は暦の計算です。一方で「39番はこの神様」という対応表は、神道に共通の正式なものがあるわけではなく、診断を作った側の分類です。同じ番号でも、あるサイトでは天照大御神、別のサイトでは違う神様になることがあります。
同じ計算方式を使いながら、番号を動物に変換すれば動物占いになり、星に変換すれば別の占いになります。どれが正解かを探すより、自分が気に入った体系をひとつ選んで楽しむほうが健全です。番号を出す診断を使うときは、性別を聞いているか、どういう体系に基づいているかを書いているかを見ておくと、選ぶ目安になります。
八百万の神の守護神一覧と性格の傾向
天照大御神は周囲を照らすリーダー型、須佐之男命は突破力型というように、神様ごとに性格の傾向が語られます。
以下は、診断でよく登場する神様と、その守護神を持つ人の性格や素質として語られる内容の一例です。
| 守護神 | 性格の傾向 | 素質・才能 | 向いている分野 |
|---|---|---|---|
| 天照大御神(あまてらすおおみかみ) | 明るく面倒見が良い。周囲を照らすリーダータイプ | 人を惹きつけるカリスマ性と包容力 | 経営者、教育者、チームリーダー |
| 須佐之男命(すさのおのみこと) | 情熱的で行動力がある。正義感が強い | 困難を突破する爆発的なエネルギー | 起業家、スポーツ選手、クリエイター |
| 大國主大神(おおくにぬしのおおかみ) | 温厚で人望が厚い。縁結びの力を持つ | 人間関係を調整する高いコミュニケーション力 | カウンセラー、営業職、外交官 |
| 月読命(つくよみのみこと) | 繊細で直感力に優れる。静かな知性の持ち主 | 芸術的センスと深い洞察力 | 芸術家、研究者、ライター |
| 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと) | 華やかで美的感覚が鋭い。社交的な性格 | 美や芸能に関する天性の才能 | デザイナー、芸能関連、美容業界 |
| 大山祇神(おおやまつみのかみ) | 忍耐強く堅実。どっしりとした安定感がある | 長期的な計画を着実に実行する力 | 建築家、公務員、農林業 |
この性格づけは、神話に描かれた神様の性質から連想して作られたものです。神社の由緒や神道の教義として定められている内容ではありません。自分を客観的に眺める材料として、軽い気持ちで読んでみてください。
自分の守護神を知る3つのメリット
自己理解のきっかけになる、神仏や寺社を知るきっかけになる、参拝先を考える楽しみが増える。この3つが主な使い道です。
1つ目は、自分の性格や素質を別の角度から眺められることです。普段は控えめだと思っていた人が、情熱的なタイプと出た。そんなギャップに驚くこと自体が、自分を見直すきっかけになります。占いが当たっているかどうかより、そこから考えたことのほうが役に立ちます。
2つ目は、神様や仏様を知るきっかけになることです。守り本尊を調べて初めて虚空蔵菩薩という名前を知った、という方は珍しくありません。名前を知ると、寺社を訪ねたときの見え方が変わります。
3つ目は、参拝先を考える楽しみが増えることです。自分の干支の仏を祀る寺院や、気になった神様を祀る神社を旅の目的地にしてみる。それくらいの軽さで使うのがちょうどよいでしょう。
神社との「相性」を調べる繭気属性とは?
繭気属性は、生年月日と血液型から人と場所を地・水・火・風・空に分類し、相性を見る考え方です。神道の正式な教義ではありません。
古典的な神道に、神社を5つの属性に分類する制度はありません。インターネット上で広まった比較的新しい分類で、西洋の数秘術と東洋の陰陽五行の発想を組み合わせたものと説明されています。そのうえで、計算方法と体系の中身を紹介します。
繭気属性の出どころや、風属性で挙がる神社が媒体ごとに食い違う理由、氏神さま・産土神さまとの違いは、自分に縁のある神社は生年月日でわかる?の記事で詳しく整理しています。
図のとおり、生年月日の数字をすべて一桁ずつ足し、一桁になるまで足し続けてから、血液型に対応する数字を加えます。出た数字を属性に読み替えれば完了です。
繭気属性で相性が良いとされる神社・パワースポット
体系のなかでは属性どうしの相性が決められており、同じ属性の場所と縁が深いとされます。以下は体系内での主張です。
| 属性 | 性質の傾向 | 相性が良いとされる属性 | 相性が悪いとされる属性 |
|---|---|---|---|
| 地 | 忍耐強く堅実。安定を好む | 地・火・風 | 水・空 |
| 水 | 柔軟で包容力がある。癒しの力を持つ | 水・風・空 | 地・火 |
| 火 | 情熱的で行動力に優れる | 火・地・空 | 水・風 |
| 風 | 自由を愛し変化を恐れない | 風・地・水 | 火・空 |
| 空 | 直感力が鋭く神秘的な感性を持つ | 空・水・火 | 地・風 |
属性ごとに挙げられる代表的な神社は次のとおりです。これも繭気属性の体系内での分類であり、神社側が公表しているものではありません。
- 地属性 … 出雲大社(島根県)、皇居(東京都)、春日大社(奈良県)
- 水属性 … 伊勢神宮(三重県)、厳島神社(広島県)、貴船神社(京都府)
- 火属性 … 八坂神社(京都府)、熊野本宮大社(和歌山県)、二荒山神社(栃木県)
- 風属性 … 伏見稲荷大社(京都府)、比叡山延暦寺(滋賀県)、三峯神社(埼玉県)
- 空属性 … 高野山金剛峯寺(和歌山県)、日光東照宮(栃木県)、善光寺(長野県)
【要注意】守護神診断や神社属性を鵜呑みにしない
これらの診断は娯楽であり、科学的な根拠や古い歴史的裏付けがあるものではありません。不安を煽る情報には距離を置いてください。
ネット上には「属性が合わない神社に行くと運気が下がる」「相性の悪いパワースポットは逆効果」といった書き方が少なくありません。実際に「合わない神社では具合が悪くなる」と感じる方もいれば、「気にしなくなった」という方もいて、受け止め方は割れています。ただ、こうした断定を鵜呑みにすると、本来のびのび楽しめるはずの神社巡りが窮屈になってしまいます。
もう一つ気をつけたいのが、診断を入口にした商売です。無料診断から「詳しい霊視は数万円から」と誘導する型や、体調不良や人生の停滞を「守護霊が怒っている」「霊障のせい」と説明して不安で縛る型が知られています。医療や生活の問題を霊の話にすり替える説明が出てきたら、そこで距離を取ってください。
神主視点|属性にとらわれない本来の神社参拝
神職や神社からは「属性によって参拝を避ける必要はない」という趣旨の説明も見られます。
神道には「地属性の人は水属性の神社へ行ってはいけない」といった全国共通の教義や制度はありません。神職の発信を見ても、属性による分類は人が後から作ったものであり、神様がそれに縛られるという考え方は取らない、という立場が語られています。
むしろ繰り返し語られるのは、「行きたい」と感じた神社こそが縁のある場所だということです。旅先でふと目に入った鳥居が気になった、誘われて訪れた神社で心が洗われた。そうした自分の感覚を信じることが参拝の原点だと言えるでしょう。
「属性が合わないから行かない」と自らご縁を断ってしまうのは、もったいないことです。診断は入口として楽しみつつ、最後は自分の気持ちで参拝先を選んでみてください。
よくある質問
Q. 自分の守護神は一生変わりませんか?
A. 守り本尊は生まれ年で決まるので変わりません。診断系の守護神も生年月日が入力なので同じ結果になります。
年ごとの運勢を見る占いとは別で、生涯を通じて同じものとして扱われます。
Q. 守護神と守護霊は何が違いますか?
A. 守護神は生年月日から決まる体系の話、守護霊は霊視や霊感の文脈で語られる別の概念です。
守護霊は生年月日から機械的に導けるものではありません。同列に扱っている説明を見かけたら、根拠を確かめてみてください。
Q. 生まれた月で守護神は決まりますか?
A. 生まれ月で決まるという体系は、確かな出どころが見つかりませんでした。守り本尊は生まれ年で決まります。
仏教の十二天を月に割り当てる説明を見かけますが、十二天は本来、八方位と天地・日月を守護する尊格です。
Q. サイトによって守護神診断の結果が違うのはなぜですか?
A. 番号を出す計算は共通でも、その番号をどの神様に割り当てるかが提供元ごとに違うためです。
神道に共通の対応表があるわけではないので、どれかが誤りというわけでもありません。
Q. 自分の守り本尊を祀るお寺はどう探せばいいですか?
A. 八体仏をまとめて祀る霊場や、干支別のお堂を持つ寺院が各地にあります。地域名と本尊名で探すのが早道です。
青森の津軽地方のように、干支の社寺に節目ごとに参拝する習慣が根づいている地域もあります。
Q. 算命学や四柱推命の「守護神」と神様は同じものですか?
A. 別ものです。算命学の守護神は命式の五行の偏りを整える気のことで、人格を持った存在ではありません。
詳しくは算命学の守護神の解説記事にまとめています。
まとめ
守護神という言葉は、神道・仏教・占術で別のものを指します。この記事のポイントを振り返ります。
- 生まれ年の干支から決まる守り本尊は、表を見るだけで自分で確定できる
- 八百万の神の診断は、1〜60の番号を出す計算は共通でも、神様の割り当ては提供元ごとの独自体系
- 繭気属性は神道の教義ではなく、近年広まった分類。計算は自分でできる
- 神社に属性で参拝を避ける制度はない。行きたいと感じた場所が縁のある場所
まずは自分の生まれ年の干支から、守り本尊を確かめてみてください。名前を知るだけでも、次にお寺を訪ねたときの見え方が変わります。生年月日でできる占いを他にも試したい方は、占い無料ガイドから気になる占術を選べます。
本記事は占いに基づく読み物です。結果を保証するものではなく、健康・金銭・重要な決断はご自身の判断と専門家にご相談ください。

