空亡(くうぼう)とは、四柱推命で十干と十二支を組み合わせた際に余る2つの十二支を指し、運気が根づきにくいとされる時期のことです。自動計算ツールや早見表を使えば、自分の空亡を数分で調べられます。この記事では空亡の意味と調べ方、6つのタイプ、過ごし方の考え方を、流派による違いにも触れながら解説します。
この記事でわかること
- 空亡の意味と仕組み:十干十二支から余る2支がなぜ空亡になるのか
- 正しい調べ方:日柱の干支から空亡を割り出す手順と自動計算ツールの使い方
- めぐる空亡:大運空亡・年運空亡という後天運での空亡の見方
- 6タイプと過ごし方の考え方:結果の断定ではなく仕組みとして理解できる
四柱推命の「空亡」とは?天中殺・大殺界との違い
空亡とは、十干と十二支を組み合わせたときに余る2つの十二支を指す概念です。
十干は10種類、十二支は12種類あるため、順番に組み合わせていくと必ず2つの支が余ります。この余った2支が空亡であり、十干と十二支が結びついて「根」を張る働きが弱まる時期と考えられています。そのため空亡は、物事が定着しにくい運気の停滞期とされる一方、次の段階に向けてエネルギーを蓄える準備期間としてとらえる見方もあります。
「天中殺」や「大殺界」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。これらは占術によって呼び方が異なるもので、考え方の根は共通しています。
- 空亡:四柱推命で使われる呼び名。命式の干支から算出します
- 天中殺:算命学で使われる呼び名。空亡と同じ原理で算出します
- 大殺界:六星占術(細木数子氏が提唱)の用語
ただし、対象とする年数や算出の起点には流派による違いがあります。空亡そのものは余る2支で2年間ですが、大殺界は3年間とするのが一般的です。天中殺については2年とする説と3年とする説があり、鑑定師によって扱いが分かれます。また六星占術は生まれた年(年柱)の陰陽を起点に見るため、日柱を基準とする四柱推命とは時期が1年ずれる場合があるとされています。
このように名称や細かなルールには違いがあるものの、「一定周期で訪れる準備期間」という本質はおおむね共通しています。
Q. 空亡と天中殺・大殺界は何が違うのですか?
A. 算出の原理は共通していますが、呼び名と対象年数が異なります。四柱推命では空亡(2支=2年)、算命学では天中殺、六星占術では大殺界と呼びます。大殺界は3年とするのが一般的で、天中殺は2年・3年どちらの説もあり、流派により扱いが異なります。
空亡の調べ方【自動計算ツール&日柱の早見表】
空亡は日柱(生まれた日)の干支から割り出し、自動計算ツールか六十干支の早見表で調べられます。
四柱推命では、空亡を判定する基準を日柱の六十干支に置くのが主流です。生まれた日の干支がどの「旬(じゅん)」に属するかを確認し、その旬で余る2支があなたの空亡になります。簡易的に生まれた年でグループ分けする早見表も流通していますが、本来は日柱を基準とする点に注意してください。
もっとも手軽な方法は、生年月日を入力するだけのツールを使うことです。ツールは入力された生年月日から自動的に日柱を割り出し、空亡タイプを表示します。四柱推命の知識がなくても、数秒で結果を確認できます。
ここからは、空亡を自動で調べられるツールをご用意しています。
【ツール枠:空亡自動計算ツール】開発中
仕組みを理解しながら手計算したい方は、六十干支の早見表を使って次の3ステップで調べられます。
まずステップ1で、自分の日柱の干支(六十干支のうちの1つ)を確認します。日柱は生年月日から求めますが、計算が複雑なため、ツールで日柱を確認するか専用の暦(万年暦)を使うのが確実です。
次にステップ2で、その日柱が六十干支のどの旬に含まれるかを調べます。六十干支は「甲子」から始まる10個ずつ6つの旬に分かれています。
最後にステップ3で、その旬で余る2支を確認します。たとえば日柱が「甲子(きのえね)」の場合、甲子から始まる旬(甲子〜癸酉)では戌・亥が余るため、空亡は戌亥空亡となります。
旬と空亡タイプの対応は次のとおりです。
| 旬(日柱の干支の範囲) | 空亡タイプ |
|---|---|
| 甲子〜癸酉 | 戌亥空亡 |
| 甲戌〜癸未 | 申酉空亡 |
| 甲申〜癸巳 | 午未空亡 |
| 甲午〜癸卯 | 辰巳空亡 |
| 甲辰〜癸丑 | 寅卯空亡 |
| 甲寅〜癸亥 | 子丑空亡 |
なお、空亡は日柱から導き出すという性質上、日柱そのものが空亡になることはありません。命式の中で空亡があらわれるのは年柱・月柱・時柱の3か所とされています。命式を構成する用語については、四柱推命の特殊星(神殺)とは?意味・一覧・調べ方もあわせて参考にしてください。
Q. 空亡は生年月日のどこから調べるのですか?
A. 四柱推命では日柱(生まれた日)の干支を基準に算出するのが主流です。日柱がどの旬に属するかを確認し、その旬で余る2支が空亡になります。自動計算ツールは生年月日から日柱を割り出して判定します。
Q. 自動計算ツールと早見表ではどちらが正確ですか?
A. 同じ日柱を基準にしていれば結果は一致します。日柱の算出は複雑なため、まずツールで確認し、仕組みを知りたいときに早見表で確かめる方法がおすすめです。
大運空亡・年運空亡とは?めぐる空亡の見方
大運空亡とは、10年ごとに巡る大運の支が自分の空亡支と重なる時期のことです。
空亡には、命式に生まれつき備わる「先天の空亡」と、時間の経過とともに巡ってくる「後天運の空亡」の2種類の見方があります。後天運の空亡は、自分の空亡支(たとえば戌・亥)に、巡ってくる干支の支が一致したときにあらわれると考えられています。
巡り方は周期によって呼び分けられ、四柱推命では大運空亡(10年運)・年運空亡(1年運)・月運空亡(毎月)といった区分が用いられます。大運は10年ごとに切り替わる運勢の大きな流れで、その支が空亡支と重なる期間が大運空亡です。空亡支は連続する2支のため、大運空亡が続けて巡ると最長で20年に及ぶこともあるとされています。
このように、空亡は「自分の空亡支が何か」を一度調べておけば、年運や大運でいつ巡ってくるかを把握しやすくなります。
Q. 大運空亡は何年くらい続くのですか?
A. 大運は10年ごとに切り替わるため、大運空亡は基本的に10年単位です。空亡支は連続する2支のため、続けて巡る場合は最長で20年に及ぶこともあるとされています。流派により見方は異なります。
空亡は全6種類|タイプ別の特徴
空亡は余る2支の組み合わせにより、全部で6つのタイプに分類されます。
それぞれに性格や運勢の傾向が結びつけて語られますが、これは仕組みとしての解釈であり、性格や運命が決まるものではありません。以下は一般的に語られる傾向です。
子丑空亡は、十二支の始まりである子と丑が空亡にあたるため、既存の枠にとらわれず直感を頼りに進むタイプと解釈されることが多いとされています。寅卯空亡は、堅実さと粘り強さをあわせ持つ努力家タイプと語られます。
辰巳空亡は、知的好奇心が旺盛で物事を論理的に整理するのが得意なタイプとされます。午未空亡は、人とのつながりを大切にし、周囲を支えることに喜びを感じるタイプと解釈されます。
申酉空亡は、独自の感性を生かして創作や表現の分野で力を発揮するタイプとされ、戌亥空亡は、家庭や身近な関係を大切にする安定志向のタイプと語られることが多いようです。
いずれのタイプも、空亡期には対応する分野で停滞を感じやすいとされますが、その時期をどう過ごすかが大切だと考えられています。
Q. 自分の空亡タイプで性格は決まるのですか?
A. 空亡タイプは性格や運命を決めるものではありません。四柱推命では、命式全体を踏まえて傾向を読み解く考え方をとり、空亡タイプはその一要素として解釈されます。
空亡の時期の過ごし方|避けたいこと・取り入れたいこと
空亡の時期は、新たな挑戦より土台を整える準備期間と位置づけられています。
四柱推命では、空亡の期間は判断の基盤が安定しにくいとされ、流れを大きく変える決断は慎重にという考え方があります。具体的には、転職や独立、結婚や離婚といった節目の決断、新規事業や大きな投資、引っ越しなどは、空亡が明けてから検討するほうがよいとされています。なお、これらはあくまで占術上の考え方であり、実際の判断はご自身の状況に応じて行ってください。
日常の仕事や生活は、これまでどおり過ごして問題ないとされています。どうしてもこの時期に決断が必要な場合は、信頼できる人に相談したり、いつも以上に下調べをしたりして進めるとよいでしょう。
一方で、空亡期だからこそ取り入れたいとされる過ごし方もあります。
- 断捨離や掃除で生活空間と気持ちを整える
- 資格取得や読書などスキルアップに取り組む
- 健康管理や体づくりで自分の体と向き合う
- 日記や内省を通じて自分の内面を見つめ直す
運気が巡る周期のなかでは、外へ発散するより内に蓄える行動が向いていると考えられています。空亡を「何もできない時期」ではなく「次に向けた準備期間」ととらえることで、過ごし方は変わってくるとされています。自分の空亡タイプや時期を知りたい方は、上記の自動計算ツールで確認してみてください。
Q. 空亡の時期に結婚や転職をしてはいけないのですか?
A. してはいけないという決まりはありません。四柱推命では流れを大きく変える決断は慎重にという考え方がありますが、絶対的な禁止ではありません。判断が必要な場合は、入念な準備や周囲への相談を心がけるとよいとされています。
まとめ
空亡は、自動計算ツールや日柱の早見表を使えば誰でも調べられます。四柱推命では日柱の干支を基準に算出するのが主流で、余る2支があなたの空亡です。天中殺や大殺界は呼び名や年数に流派差がありますが、根の考え方は共通しています。空亡は「凶運期」と決めつけるものではなく、土台を整える準備期間ととらえる見方があります。まずは自分の空亡タイプを調べることから始めてみてください。
